FinaleはM1 Macに対応済み、macOS Big Surでは小さな不具合があるが使えます

Finale(バージョン26.3.1)のMac対応情報

FinaleのM1チップ対応(Rosseta 2で動作)が正式にアナウンスされました

私は楽譜作成ソフトとしてFinale(フィナーレ)を愛用しています。現在の最新バージョンは26.3.1。
有償ソフトですが、いわゆるデファクトスタンダード(業界標準)の地位を堅持しているとされています。

Finale(バージョン26.3.1)のM1 Mac対応について、問題ない旨がアナウンスされていました。
もちろんネイティブ対応ではなく、現状のプログラムが問題なく使える(Rosetta 2で動作)という意味です。

M1チップが大丈夫ということは、その後継のチップを使ったMacについても安心できそうな気がします。

【Macユーザーの方へお知らせ】M1チップ搭載のMac上におけるFinaleの動作テストの結果、問題は発見されませんでした。Finaleは現時点ではM1チップ搭載のMacにはネイティブ対応しておりませんが、AppleのRosetta 2と共にご使用いただけます。(2021.5.31更新)

https://www.finalemusic.jp/support/

macOS Big Sur(11.x)では小さな不具合があるが、まあ使える

私は、macOS Big Sur(11.4)に勢いで上げてしまっていますが、特に不具合に気付かず使えています。

細かいところでは不具合があるようです。
公式サポートには、「プレイバック・コントローラーの詳細ボタンが見えない」不具合1点だけが上がっています。私の環境でも、よく見たら同じ状態が再現されていました。

Finale | フィナーレ - サポート
Finaleにお困りならサポート・ポータルをご利用ください。製品の登録方法、使用方法などお探しの情報が見つかるはずです。

ちなみに、Finale以外の楽譜作成ソフトについて(メモ)

無償ソフト:MuseScoreが定番

ちなみに、無償の楽譜作成ソフトにはMuseScore(ミューズスコア)があり、そこそこ良さそうです。ひな形には吹奏楽(コンサートバンド)もあり、たいていのことはできるように見えます。
ただ、微妙な配置の調整などFinaleではできる細かいことまではできない印象です(私が知らないだけで実はできるようでしたらすみません)。

無償なので私もインストールしてはいますが、私の場合はもう長くFinaleを使って慣れており、Finaleで作業してしまうので、わざわざ無償ソフトに移ろうとまでは思いません。

ただ、まだFinaleなどを導入していなくて、わざわざお金を払うほどでもないかなという方には良い選択肢になると思います。
これで不満が出るようになったら、その時点で有償ソフトを検討すればよいでしょう。

有償ソフトの無償版(体験版)もあります。Finale Notepad(Windows版のみ)、Sibelius First、Dorico SEなど。機能制限が大きく不便も多いのですが、使い勝手をちょっと試してみる目的で使うにはよいかもです。何人かのアンサンブル程度なら体験版で作れます。

有償ソフト:Sibelius Ultimate が有力、Dorico Pro が後追いか

楽譜作成ソフトで有償ソフトのライバルとしては、Sibelius Ultimate(シベリウス)Dorico Pro(ドリコ)Notion(ノーション)などがあります。特に前者2つは完全版を買うと高いです(Finaleも高いです)。
私はこれまでに試したことはありますが、現状、体験版をインストールして使うほどMacの資源に余裕が十分あるわけでもないので、実機で比較検討していません。Macに余裕があれば、また体験版での比較検討くらいはしてみてもいいかなという気がしなくもないのですが…

Sibeliusは、Finaleよりも操作が直感的で取っつきやすいようです。商業音楽の分野では結構シェアがあるとの話も聞きます。
私の場合はもうFinaleに慣れてしまったので、昔、無償版(Sibelius First)を入れたことはありますが、慣れる前にアンインストールしてしまいました。

また、Doricoは割と新しい開発なので、古くからのしがらみに縛られずOSの新機能に対応しやすいとも聞きます。昔は機能が貧弱でした。また、吹奏楽の編成を新規に作成しようとしても、いつまでたっても虹色カーソルがくるくる回ったきりで新規作成途中で固まり、使い物にならなかった印象です。
バージョンが上がって今は実用的になり、また軽くなったのか?どんな状況かわかりません。

Notionは、DAWソフトStudio Oneとの連携がよいみたいですが、昔インストールしたときは楽譜作成ソフトとしての機能はイマイチな印象でした。
昔、Performer(Digital Performer)というDAWソフトを使っていたときに楽譜表示機能がありましたが、その程度にしか使えないかなとの印象でした。
これまでに機能アップしたのかなぁ?

楽譜作成ソフト価格(新規)メーカー特徴macOS Big Sur対応M1 Mac対応
Finale有償(55,000円)MakeMusicデファクトスタンダード。
出版レベルの楽譜を作成できる。
Windows版のみ機能限定版(Finale PrintMusic)、無償版(Finale NotePad)あり。
○Rosetta 2で動作
MuseScore無償(0円)一切の機能制限なく無償で使える。
楽譜は細かい調整ができない印象。
○Rosetta 2で動作
Sibelius Ultimate有償(18,800円/年)Avid出版レベルの楽譜を作成できる。
Pro Toolsの会社の製品。DAWとの連携に強く、商業音楽の現場ではよく使われるらしい。
機能限定版(Sibelius)、無償版(Sibelius First)あり。
○Rosetta 2で動作
Dorico Pro有償(59,840円)SteinbergCubaseの会社の製品。DAWとの連携に強い。
重い印象。バージョン3.5まで上がり、機能はこなれてきた?
機能限定版(Dorico Elements)、無償版(Dorico SE)あり。
○Rosetta 2で動作
Notion有償(16,500円)PreSonusStudio Oneの会社の製品。DAWとの連携に強い。
楽譜は細かい調整ができない印象。
○Rosetta 2で動作

(追記)上記の情報は2021年6月現在のものです。
Finaleは、バージョン27.2でM1系Macにネイティブ対応しました。

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