吹奏楽編曲の部屋

著作権切れのクラシックなどを吹奏楽に編曲しています。

フルスコアを各ページからダウンロードできます。
パート譜一式(PDF)は、メールで編曲者あて申し込んでください。PDFファイルのダウンロード先をご案内します。(無料)

演奏会情報

那覇市民吹奏楽団 バレエ音楽「四季」より 秋(カット版)

2024年9月1日(日)、那覇市民吹奏楽団様により、九州吹奏楽連盟主催の九州吹奏楽コンクール 職場・一般の部(アルカスSASEBO 大ホール)において、自由曲として、バレエ音楽「四季」より秋 がカット版で演奏されました(指揮:與儀 幸英 氏)。

演奏会情報をリンク先で適宜ご紹介します。
このほかにも、演奏会情報についてご存知の方はぜひ編曲者へお知らせください。楽しみにお待ちしております。

吹奏楽編曲の編成について(標準編成)

とくに断りのない限り、基本的には次のとおり、日本での標準的な編成を念頭に置いて編曲しています。
*は省略可。ソロなどは他の楽器に代理演奏用の小さな音符を加えています。)

  • 木管楽器1(フルート族)
    • ピッコロフルート2
      • ピッコロは、曲によりフルートへの持ち替えあり
  • 木管楽器2(ダブルリード族)
    • *オーボエ2*バスーン2
      • オーボエは、曲によりイングリッシュ・ホルンへの持ち替えあり
      • ダブルリード族があるほうが望ましいのですが、編曲においては省略可能とし、他の楽器に代理演奏の場合に必要な小音符を加えました。楽器がある場合は、中学や高校では引き継ぎの関係もあって複数本存在することが多いようですので、2管編成を念頭に置いて書いています。
  • 木管楽器3(クラリネット族)
    • *E♭クラリネットB♭クラリネット3(曲によりdivあり)、*アルト・クラリネットバス・クラリネット
      • E♭クラリネットは省略可能ですが、1人を持ち替えにしてでも欲しい楽器です。
      • コントラバス・クラリネットは、特にほしい作品には加えていますが、通常は省略しています。
  • 木管楽器4(サクソフォーン族)
    • アルト・サクソフォーン2テナー・サクソフォーンバリトン・サクソフォーン
      • アルト1は、曲によりソプラノ・サクソフォーンへの持ち替えあり。
  • 金管楽器
    • トランペット3ホルン4トロンボーン3ユーフォニアムチューバ
      • 曲によりフリューゲルホルンの追加またはトランペットからの持ち替えあり。
      • ホルンは、4管編成としています。2、3本の場合は曲によって若干の工夫が必要になるところが出るでしょう。
      • トロンボーンは、曲により4本が必要になるものがあります。
      • ユーフォニアム、チューバは、曲により2本に分かれるもの(div.)があります。
  • 弦楽器など
    • コントラバス(弦バス)
      • コントラバスは、原則あるものとして編曲しています。曲によってはコントラバスにこそ演奏してほしい個所があります。無い場合は、コントラバスのみの演奏部分をバス・クラリネット、チューバ等が代理演奏するような若干の工夫をすればなんとかなるでしょう。代理演奏の小さな音符を加えている楽譜もありますが、代奏指示をしていない楽譜もあります。ちなみにコントラバスの実音は、譜面のオクターブ下です。
      • ハープピアノは、特に欲しい作品には加えていますが、通常は省略しています。
  • 打楽器
    • ティンパニパーカッション4
      • 計5人を標準として想定しています。曲により工夫して少人数の演奏が可能になることがあります。逆に、やむを得ず曲の一部で6人以上を必要とする曲もあります。

大編成から中程度の編成まで演奏可能です。おおむね30人以上の団体であれば、そのまま演奏可能と思われます。
20人前後となると金管楽器数などが減少しますので、若干の補作(不足する音の追加)が必要となる場合があります。同時に演奏する楽器の関係で、その必要が生じないこともあります。演奏団体の編成等の事情により若干の補作(譜面と異なる演奏)をされても差し支えありません。

パート譜を含む楽譜の一式を入手するには

「吹奏楽編曲の部屋」では、各曲のコーナーにおいて、お試し閲覧用フルスコアのPDFをダウンロードできます。
パート譜を含む楽譜の一式を入手するには、編曲者あてメールで申し込んでください。編曲者から、PDFファイル(パート譜一式)のダウンロード先をご案内します。
吹奏楽の規模でパート譜をスコアから写譜していたら大変ですよ。☺️

編曲者のメールアドレス:
isaloon【アットマーク】isaloon.net
(*【アットマーク】は @ のことです。迷惑メール受信予防対策(自動収集の回避)のため、あえてこのように表記しています。)
上記メールアドレスへ直接メールを送っていただければ結構です。

パート譜一式の申し込みに当たって

単に「ください」だけだと淋しいので、ぜひ自己紹介をお願いします。
よろしければ、次のような内容を含めて書いていただけないでしょうか。
【希望の曲・編成】曲名など(移調版か原調版か、吹奏楽編曲かアンサンブル編曲かなど)
【あなたの自己紹介】氏名、楽団名(所属されている場合)、演奏される楽器など
【演奏を検討されているか】どの楽団で、いつのコンサートで。また長い曲の場合は全曲か抜粋か。
別の事情で所望されている場合は、よろしければそのことを教えてください(学生さんで編曲勉強中、生徒さんでこんなところに関心があるなど、色々な事情があるかと思います)。

もちろん、パート譜を申し込まれたからといって演奏の義務が生じるわけではありません。演奏するかどうかは申し込まれた方や楽団の自由です。
よろしければ後日、結果(いついつ使うことにした/他の編曲を使うことになった/演奏曲を変更したので使わない、など)を教えてください。
また、コンサートのパンフレット、録音や録画があれば、参考に提供していただけると非常に嬉しいです(義務として求めるものではありません)。メールでご連絡をいただければ送付先をお知らせします。録音や録画で有償のものについては申込方法等をぜひお知らせください。
演奏をYouTubeなどにアップロードされたときは、リンク先を教えていただけると嬉しいです。

また、演奏されることが公開情報となった段階(演奏団体が周知しているなど)で、特に支障がない限り当サイトでもご紹介します。アンコールで使用する(紹介は演奏後にしてほしい)など特別の事情がある場合はそのことを教えてください(公開情報になっていないので演奏前のご紹介は控えます)。
演奏する(された)コンサート等の情報について、当サイトでも確実に把握できたものは適宜載せていきます。
なお、演奏団体の公開情報では編曲者が不明であることが少なくありません。パート譜を入手された後に、他のアレンジを採用される場合もあろうかと思いますので、差し支えなければ編曲者名も公開していただけると助かります。当方宛てご連絡いただければ、なお嬉しいです。

パート譜の印刷について

パート譜の印刷はお手元のプリンターでお願いします。

ちなみに、パート譜を印刷する程度ならA4インクジェットプリンターで十分です。全部をまとめて印刷する場合は、A4レーザープリンターのほうがより適しているとは思いますが、今どきのA4インクジェットプリンターなら十分対応できるかと思います。

フルスコアの印刷は、奏者の確認用にはA4両面で十分ですが、指揮者用には小さいと思われますので、B4両面で印刷するのが適当でしょう。A3までに対応したレーザープリンターかインクジェットプリンターが最適です(両面に対応していないプリンターでも、片面ずつ工夫して印刷することは可能です)。A4でしか印刷できなければ、コンビニなどのコピー機で拡大コピーする手もあるでしょう。

演奏許諾の方針

「吹奏楽編曲の部屋」でフルスコアのPDFをダウンロードできる曲については、演奏許諾を受けたものとして演奏していただいて差し支えありません。
また、演奏団体の編成等、各種事情により若干の補作(譜面と異なる演奏)や、一部のみの演奏(カット)をされても差し支えありません。ちなみに、うちではココをこういじったなど、参考までに情報をいただけると嬉しいです。
演奏データをいただけると、更に嬉しいです。

ボランタリー・ウェア(社会貢献ウェア)とします。
「吹奏楽編曲の部屋」で公開されている音楽の演奏に当たって、団体又は所属する個人のどなたかの有志により、災害に関する寄付、更生保護法人への寄付、日本赤十字社や赤い羽根共同募金、社会福祉法人あるいは認定NPO法人等への寄付、法務省主唱〝社会を明るくする運動〟とのタイアップコンサートの企画(お近くの保護観察所(またはご存知であれば保護司さん)へご提案ください)など、何らかの形で社会貢献していただくことを希望します。
なお、演奏に当たって当方への対価はとくに請求しません。また、どのような社会貢献をしていただいたかの報告は特に義務付けておりません。

演奏許諾書の入手について

演奏が許諾されていることは、このページの記載でもって一般的には証明できるものと思われます。このページのURLは「https://isaloon.net/wind/」です。
しかし、吹奏楽コンクール、商用のコンサート等で、ペーパーまたはPDFによる編曲者名義の演奏許諾書が必要な場合は、同様にメールで編曲者あてご連絡ください。その際、所定の様式がある場合は、その様式を併せて教えてください。

編曲者の連絡先(メールアドレス)

編曲者
 手塚 徹(TETSUKA, Toru)

 iSaloonサイト管理人(ペンネーム「てつまる」)

編曲者のメールアドレス:
isaloon【アットマーク】isaloon.net
(*【アットマーク】は @ のことです。迷惑メール受信予防対策(自動収集の回避)のため、あえてこのように表記しています。)
上記メールアドレスへ直接メールを送っていただければ結構です。

曲目(吹奏楽編曲)

展覧会の絵 (M. P. ムソルグスキー 作曲)

この曲は、ムソルグスキーが、その親友で建築デザイナーであるガルトマンの遺作展覧会を主催したスターソフに献呈したもので、ガルトマンの絵に寄せて作られており、彼を追悼する鎮魂歌(レクイエム)となっています。
この曲はラヴェル編曲の管弦楽版があまりにも有名であり、これをもとにした編曲が好まれやすいのですが、ピアノ原曲にはまた違った独特の趣があります。そこで、ここではピアノ原曲(ラム校訂版)の楽譜をベースに、原曲の粗野で武骨な雰囲気をストレートに表現したいと考え、シンプルな編曲を心がけました。
終曲「キエフの大門」は特に威厳に満ちた讃歌となっています。キエフを首都とするウクライナ共和国には、あの廃炉となったチェルノブイリ原発があります。2011(平成23)年3月11日の東日本大震災による大地震、大津波、そして福島第一原発事故の犠牲になった方々を思い、被災地が復興されることを願ってやみません。

原調版があります。

歌劇「ウィリアム・テル」序曲 (G. A. ロッシーニ 作曲)

スイスの伝説の英雄、ウィリアム・テルの物語による歌劇の序曲として作曲されたものです。
当時の司政官ゲスラーが思いついた残酷な刑罰として、息子の頭の上に乗せたリンゴを的にして矢で射ることを命ぜられ、これに成功した場面は特に有名です。
原曲は2管編成の管弦楽(オーケストラ)です。編曲は割と原曲に準拠していますが、編成や時代の違いから若干の工夫をしています。
リンゴにちなんで、2011年10月5日逝去したスティーブ・ジョブズ氏(米アップル社元CEO)へ追悼の意を表します。

原調版と、移調版(半音上げ)とがあります。

序曲「1812年」(P. I. チャイコフスキー 作曲)

1812年のナポレオン軍のロシア侵攻と敗走を描写的に描いており、内容の分かりやすさと派手さから人気が高い曲です。
のだめカンタービレのパリ編の映画でも採用されました(原作では別の曲でしたが)。
1882年にモスクワで開催された全ロシア産業芸術博覧会のために作曲され、作曲者にとってはあまり気の進まない仕事だったようです。
「序曲」の部分は大序曲、荘厳序曲あるいは祝典序曲とも訳されています(英語でFestival Overture、フランス語でOuverture Solennelle)。
原曲は管弦楽(オーケストラ)で、終盤にバンダ(金管合奏)、鐘とカノン砲が加わります。編曲は割と原曲に準拠しているため、金管の要求水準が若干高くなっています。

原調版があります。

歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲 (P. マスカーニ 作曲)

「田舎の騎士道」といった意味で、1幕の歌劇です。シチリア島の村で、三角関係のもつれから決闘が行われます。
復活祭の日の朝、青年が以前の恋人に誘われていちゃつくのに嫉妬して、青年の恋人が、ちょうど通りかかった以前の恋人の旦那に、事の次第を話します。
恋人は我に返って青年の身を案じるのですが、結局、怒った旦那が青年と決闘することになり、青年は命を落としてしまいます。
居酒屋での決闘申し込み場面に移る直前に演奏されるのが、この美しい間奏曲です。

原調版があります。

歌劇「運命の力」序曲 (G. ヴェルディ 作曲)

歌劇「運命の力」は、公爵の娘レオノーラとその恋人ドン・アルヴァーロの駆け落ちに始まり、数奇な運命に翻弄されて登場人物の様々な苦難と死が重なっていく悲劇です。主な登場人物全員が死亡するほかセンセーショナルな台詞を含んだ原典版はロシアで初演されました。レオノーラを生かすなど台本をややソフトにした改訂版をイタリア・ミラノのスカラ座で上演するに当たり、原典版の短い前奏曲を大幅に拡大して導入されたのがこの序曲です。
原曲は2管編成の管弦楽(オーケストラ)で、金管低音にはチンバッソが使われています。

原調版と、移調版(半音下げ)とがあります。

バレエ音楽「四季』より 秋(A. グラズノフ 作曲)

バレエ音楽「四季」は、クラシックバレエの付随音楽として書かれ1900年に初演された1幕4場の曲で、ロシアの四季折々を絵画のように風景描写していきます。冬から始まり、春、夏と続き、最後に秋が登場します。
秋は2拍子のバッカナール(酒神祭の踊り)に始まり、回想シーン(冬、春、バッカナールを挟んで夏)に移った後、プチ・アダージョのゆったりとした間奏曲を経て、サテュロス(森の精霊)の変奏曲を挟み、終曲として再びバッカナール(8分の6拍子)から、アポテオーズで星が輝く夜空を表現して、華々しく終わります。

アンサンブル編曲

 アンサンブル編曲を若干公開しています。

コメント

  1. 田中 恵子 より:

    初めまして。
    私は、札幌で活動している一般市民バンド札幌ウインドアンサンブルの田中と申します。

    序曲「1812年」拝聴させて頂きました。

    来年3月8日の定期演奏会に「1812年」を演目にあげているのですが、当団の指揮者が、手塚様のアレンジを気にいっており、是非演奏させて頂きたくメール致しました。

    パート譜のダウンロードさせて頂きたく宜しくお願いします。

    • てつまる より:

      田中様、ご連絡とリクエストありがとうございます!
      団の指揮者の方にアレンジを気に入っていただいているとのこと、大変嬉しく思います。
      また別途メールでご連絡いたします。

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