
横書きの公文書は、読点にコンマ(,)を使わず、テン(、)を使うようにとのお達しが出ました。
本年1月11日、閣議において、「公用文作成の考え方」(文化審議会建議)が現代社会における公用文作成の手引としてふさわしいものであるとされました。「公用文作成の考え方」において、読点には「、」(テン)を用いることが原則とされています。

内閣官房長官通知「「公用文作成の考え方」の周知について」 | 文化庁
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これを受けて、これまで頑なにコンマ(,)使用を守っていた法務省も、横書き公文書にはテン(、)を使うようにとの周知がなされています。
横書きの公文書を作成する際、読点はテン(、)ではなくてコンマ(,)にすることになっていました。なぜかといえば、それがルールで、根拠もあったからです。頑なに守っていたのは法務省くらいだったかもしれませんがルールなので(それと裁判所や関係者(弁護士など)でしょうか)。
この根拠は、適切・効率的な文書作成として,公用文の統一性を保持するための基準である「公用文改善の趣旨徹底について」(昭和27年4月4日内閣閣甲第16号内閣官房長官依命通知)で、その中で、「句読点は,横書きでは「,」および「。」を用いる。」と明記されていました。今回、これが廃止されました。
これで、違和感を覚えながらも、コンマ(,)を使わんといかんからとコンマ(,)を使っていた方も、堂々とテン(、)を使えるようになりました。目出度し、めでたし。
もっとも、コンマ(,)を使うのが禁止されたわけではないので、コンマ(,)の文書を見かけても叱らないでくださいね(笑)
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