7月は〝社会を明るくする運動〟強調月間です。
7月5日、糸満市で「青少年深夜はいかい防止県民一斉運動」「ちゅらさん運動の推進」「夏の交通安全県民運動」「暴力団追放」糸満市市民総決起大会が開催されました。〝社会を明るくする運動〟もこれにコラボしています。

悪天候が懸念されるということで、糸満市役所東側の緑地公園からのパレードは中止して急きょ、室内で開催。中学生、高校生の意見発表もありました。
ちなみに、「ちゅらさん運動」というのは、小浜島(竹富町)で撮影されたNHK朝ドラを盛り上げよう!という運動ではなくて、公式サイトによると次のような主旨です。
沖縄県では、犯罪の発生を抑え全ての人々が安全で安心して暮らせる地域社会を実現するため、平成16年4月に、「ちゅらうちなー安全なまちづくり条例」を施行し、条例の推進体制として、県知事を会長とする「ちゅらうちなー安全なまちづくり推進会議」、県内14地区の首長を長とする「各地区安全なまちづくり推進協議会」を設置し、「ちゅらさん運動」を推進してきました。
ちゅらさん運動 公式サイト
ちゅらさん運動は、3つの「ちゅらづくり」をキーワードに推進しています。
「ちゅらひとづくり」……子どもたちの健全育成
安全・安心まちづくり活動マニュアル
「ちゅらまちづくり」……安全・安心な環境の整備
「ちゅらゆいづくり」……地域コミュニティーの再生
中身的には、地方再犯防止推進計画に書き込むにふさわしい内容も結構含まれているような感じです。犯罪被害者支援の視点も盛り込まれています。
これって明石市が地方再犯防止推進計画の条例版を作っており、これってそれに近いのかなと思ったのですが、そうではありませんでした。
つまり、再犯防止のため改善更生の支援の視点を推進することはなくて、警察の防犯活動的な視点に重点を置いているということのようです。犯罪原因論ではなく、犯罪機会論に着目して、そちらの活動をやっていきましょうということでした。
でも、うまくコラボできる余地もありそうな感じがないでもない気もします。もちろん県再犯防止推進計画として別立てしても全然問題ないのですが、せっかく「ちゅらさん運動」の条例がある中で、犯罪原因論の方も取り入れて、両方の視点から更に効果を高めるという形に発展すれば、他に類を見ない素晴らしいものができるのではないかしら?
2. 身近でできる防犯活動
(1)効果的な防犯の考え方を知ろう
●犯罪機会論
これまで、日本では「なぜ犯罪を起こしたか」ということに着目し、犯罪者の動機や背景を分析して、防犯に取り組んできました。
この考え方は、犯罪原因論と呼ばれ、犯罪者の改善更正(ママ:正しくは改善更生)には有効ですが、防犯にはあまり有効ではありませんでした。
そこで視点をかえて、犯罪者ではなく、犯罪の起こった場所について分析する犯罪機会論が提唱され、犯罪を行える機会を取り除くことで欧米では、この20年間で犯罪が減少しました。
犯罪機会論のポイントは、「人」ではなく「場所」に注目したことです。
犯罪を防ぐためには、「入りやすく」「見えにくい」場所に対して、特に注意し、対策することが重要です。なぜなら、簡単に進入して逃亡できる場所や、犯罪を起こしても見つかりにくい場所では、犯罪が成功しそうだと思われてしまうからです。(ポイント)犯罪の機会を奪う環境づくりをしよう!
安全・安心まちづくり活動マニュアル
「日本では」取り組んできましたとありますが、「我が県では」ではないことが注目に値するところです。犯罪者の改善更生はあくまで国の責務であって、地方公共団体は協力することができるという程度のものというのがつい最近までの法的位置付けでした。
再犯防止のためにこの視点を地方公共団体にも打ち出す努力義務を課したのが、再犯の防止等の推進に関する法律です。再犯防止も防犯の一側面で、このために犯罪をした者等の立ち直り支援をする、まさに犯罪原因論に正面から取り組むようにという指摘です。ということは、防犯にはあまり有効ではありませんでした、というより、もともと正面から取り組んでいなかったのじゃないの?ということがいみじくも指摘されたということになります。議員立法おそるべし。

沖縄にはゴーヤーという苦いウリの野菜がありますが、Go家(ゴーヤー)運動というのがあります。
これとは別にまた、シンデレラタイムというのがあって、大人は深夜0時までに家に帰りましょうということだったかな?
途中から予想通りの大雨で、帰りは沖縄名物の渋滞も重なって、行きは30分だったのに帰りは2時間近くかかってしまいました。(泣)
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